静岡県中央部の大井川流域にある、利用者の減ってしまった公園でキャンプイベントを開催しました。自然が豊かでとても魅力的であるため、地元の方たちは「キャンプ場にしたい」という想いがあり、同時に「大井川流域のアウトドアを盛り上げたい」という流域事業者の方向性もありました。2つの方向性を掛け合わせた『地域住民・事業者と県内参加者の交流』を踏まえて企画し、結果的に双方の想いを満たすことのできるイベントとなりました。
■利用者の減ってしまった自然豊かな公園をキャンプサイトに
会場となった「鵜山森林公園」は自然豊かでとても魅力的な場所ですが、最近は利用者が減ってしまっていました。「ここをキャンプ場にしてまたたくさんの人に来てもらいたい」という地元の方たちの想いもあり、キャンプ場としての適正モニタリング調査も兼ねるかたちとなりました。
■地域の大自然を活かしたアウトドアワークショップ
自生している竹を自分たちで切り出し、コップや箸を作ったり、飯ごうを作ってご飯を炊いたり、行灯(あんどん)を作ってテントを飾ったり‥。他にもコーヒー焙煎やバームクーヘン作りなど、普段はできない体験に大自然の中で思い切りトライしてもらいました。イベント後のアンケートでは、この体験のおかげで子どもたちが成長しました!という嬉しい声もいただきました。
■参加者と地域住民の交流による関係人口創出のきっかけ
ワークショップや地元の食材など、地域住民の方がたくさんボランティアとして参加してくださり、たくさんのご協力をいただくことができました。参加者の方との交流も深めていただき、初めて会った参加者同士も自然とコミュニケーションを取り、皆さんにご満足いただけるイベントとなりました。
■参加者の声
▶初めて会った家族同士が焚き火を囲んで、地元の方たちと一緒にお酒を飲んで、笑っていられることがこんなにも楽しいとは思っていもいませんでした。スタッフの方には無理を言って焚き火が消えるまで付き合っていただいたのも良い思い出です。
▶地元の方との触れ合いが心地良かったです。ボランティアに来てくださる方なので心優しいのだと思いますが、心が洗われました。大人はもちろん、子供達も楽しめる内容になっていて、普段は出来ないようなことが出来てとても楽しそうでした。大人より子供同士で仲良くなっていて子供の順応性は本当にすごいなと思いました。
▶子供たちは、バームクーヘンを焼く、竹を切る、ナイフを使う、焚き火で遅くまで起きている、コーヒーを焙煎する、初めての体験でした。親としてはどうしてもアレはダメ、コレはダメと言ってしまいますが、こういう機会ではチャレンジさせてあげたくなりますし、それによって少し成長したのではと思います。
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